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『不正行為発生のメカニズム』を踏まえた従業員不祥事の早期発見・抑止に向けたポイント

  • 所外セミナー

『不正行為発生のメカニズム』を踏まえた従業員不祥事の早期発見・抑止に向けたポイント

日時
大阪: 2015年10月23日(金)、東京: 10月30日(金)
会場
大阪, 東京 大阪: ホテル新大阪コンファレンスセンター、東京: 企業研究会セミナールーム

梅林啓弁護士が2015年10月23日(金)および30日(金)に、一般社団法人企業研究会主催のセミナーにおいて「『不正行為発生のメカニズム』を踏まえた従業員不祥事の早期発見・抑止に向けたポイント」と題する講演を行いました。

セミナー詳細

1. 不正・不祥事対応の現状と新しい視点の必要性
(1) 企業における従来の不正・不祥事対応から導かれる"結論"と"反省、あきらめ"
(2) 不正行為発生のメカニズム(=新しい視点)から不祥事対応にアプローチする必要性
・そもそも不正行為はなぜ発生するのか?
・不正行為を行う従業員は、もともと資質に問題のある者なのか?
・従業員が不正に走った一因は、会社にもあるのではないか?

2. 不正行為発生のメカニズムの解明~会社資産の不正流用(横領)をケースに~
(1) 不正のトライアングル(動機・機会・正当化)とは何か?
(2) お金が必要という「動機」(プレッシャー)
・従業員自らが作り出す動機、会社の行為によって作り出された動機の事例
(3) 不正流用ができる「機会」
・入金処理、不正支出に絡む機会の事例
(4) 不正そのものの「正当化」
・「悪いことではない」との自らへの言いきかせ、他人への責任転嫁と具体例
・正当化という要素が持つ固有の特徴と留意点

3. 不正行為の早期発見に向けたポイント~不正行為発生のメカニズムを踏まえて~
(1) 「機会」の発見
・機会がどこに潜んでいるかを考える
・不正の機会を得てしまった従業員に見られる行動の特徴
・機会を見つける方法(取引先からの情報提供、上司のチェック機能の検証、内部監査の充実、など)
(2) 「動機」の発見
・動機を発見するための視点(個人的悩みへの関心、社内コミュニケーションの充実、など)
(3) 「正当化」の発見
・不正を正当化してしまった従業員に見られる行動の特徴

4. 不正行為の抑止に向けたポイント~不正行為発生のメカニズムを踏まえて~
(1) 「機会」に関する抑止策
・権限集中の回避
・日常的なモニタリング体制、不正が発見できる内部監査体制の確立
・定期的な人事異動の制度化
(2) 「動機」に関する抑止策
・会社の行為が、時に従業員の「切羽詰まった状態」を作り出す
(3) 「正当化」に関する抑止策
・従業員のモラル維持に向けた"しらけない"教育・研修制度の必要性
・不正への厳正なる処分、人事、昇給、昇進に関する透明性・公平性の確立

5. その他不正行為への応用~機会・動機・正当化のどこに着目し、どう対策を講じるか~
(1) 架空循環取引
(2) 秘密情報の持ち出し
(3) 製品・食品事故・偽装、各種法令違反
(4) インサイダー取引