- 所外セミナー
『常識のズレ』が引き起こす組織不祥事への対応策
- 日時
- 2019年3月18日(月)
- 会場
- 東京 企業研究会セミナールーム
梅林啓弁護士が2019年3月18日(月)に、一般社団法人企業研究会主催のセミナーにおいて「『常識のズレ』が引き起こす組織不祥事への対応策」と題する講演を行いました。
セミナー詳細
1. 組織において「不祥事」が発生する原因はどこにあるのか
(1) 企業におけるガバナンスの重要性
(2) 組織不祥事の発生原因を考える新たなキーワード : 「常識のズレ」とは何か
2. 組織不祥事への対応策を考える上で前提となる視点
(1) 事前監視型社会から、社会・マスコミによる事後監視型社会へ
(2) 事後監視型社会の特徴
(3) 犯罪の摘発から違反行為の摘発(行政処分)へのシフト
(4) 第三者委員会への注目と限界
(5) 不祥事を知らなかった役員に対する責任追及の声
(6) レピュテーションリスクに対する初動の重要性
3. 「組織の常識と一般常識とのズレ」が原因となった最近の不祥事
(1) ホテル・レストランにおける食品表示の偽装
(2) プロ野球統一球問題
(3) いわゆる「やらせ問題」(タウンミーティングやテレビ番組等)
(4) 記事 / 論文の盗用(マスコミの記者・インターネットメディア、大学・研究者等)
(5) 不適切会計(粉飾決算)
(6) 製品・サービスに関する偽装
(7) カルテル
(8) その他
4. 「常識がズレていく」メカニズム
(1) 常識では絶対にやってはいけないと分かっているが、何故やらざるを得なくなるのか
(2) 不祥事という非常識が発覚することなく繰り返されることによる、会社の中での常識化
(3) 常識のズレを引き起こす人、会社とともに常識がズレていく人、常識がズレない人の特徴
5. 「常識のズレ」の発見、指摘、矯正による組織不祥事の早期発見と防止策
(1) 謙虚な目による自社の「実力」の見極め、外部からの客観的な分析
(2) 「常識のズレ」の観点を盛り込んだ内部監査の実施
(3) 客観的なデータに対する過信の排除、偽装されにくいデータシステムの構築
(4) 人材の流動化、社内外の声を積極的に取り入れる仕組みの構築
(5) 上司と部下との関係性において留意すべきこと(上司としての心掛け)