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  • 資源 / エネルギー

地下ガス貯留・CCSの法制~石油開発・鉱業法制の拡張(2023年6月23日号)

近時、エネルギーセキュリティーの確保や、カーボンニュートラルの推進のため、ガスや二酸化炭素(CO2)を地下に圧入し、貯留することが行われている。これらの活動に不可欠な貯留層の利用や探索について、その構成は様々であるものの、既存の石油開発・鉱業法制を拡張することにより、国が付与する一定のライセンスや許可が必要であるとする法制を設けている国々がみられる。
 ガスの地下貯留や、CO2の地下貯留(Carbon Capture and Storage、CCS)は、いずれも、トラップをなす地質構造(すなわち、岩石中を移動してきた石油・天然ガスを集積し、貯留させるような、石油・天然ガスの上方…続きは下記PDFファイルからご覧ください。

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著者等 Authors

紺野 博靖

紺野 博靖 Hiroyasu KONNO

  • パートナー
  • 東京

世界でのLNG、バイオマス燃料、石炭、レアメタル、銅鉱石、石油、その他の金属鉱物等の開発及び売買といった上流・中流分野、ならびに日本での国内の電力ガス売買といった下流分野を中心に、資源エネルギー分野を扱う。海外の法律事務所の資源エネルギー部門に加え、新日本石油株式会社(現ENEOS株式会社)、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(現 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)、および株式会社JERAに出向或いは嘱託勤務した経験や、行政機関の委員等を務めた経験があり、業界実務と政策動向に幅広い知見を有する。経営的視点も加味し、付加価値のある法的サービスを提供することを心がけている。弊事務所の各部門のエキスパートと緊密に連携し、資源エネルギー分野に起こるあらゆる法的事象に対応。CCS(二酸化炭素分離回収貯留)、カーボンクレジット取引等の二酸化炭素に関わる法的問題にも先進的に取り組む。

石戸 信平 Shimpei ISHIDO

  • パートナー
  • 東京

国際投資紛争解決及び貿易救済関係紛争解決の分野において幅広い実績を有しております。国際投資紛争関係では、ICSID、UNCITRAL、ICC仲裁規則が適用される仲裁案件において企業又は政府を代理、助言しており、通商関係では、外国政府によるアンチ・ダンピング税・補助金相殺関税の賦課手続に関し、企業に助言を行うとともに、貿易救済措置を対象とするWTO紛争解決手続をも手掛けています。

また、紛争解決以外でも、様々な分野の国際法(投資保護、経済制裁、政府調達、サービス貿易、電子商取引、主権免除・外交特権、海洋法および宇宙法を含む。)の遵守、実施等に関する法的諸問題について企業および政府に助言を行っております。これまで手がけた案件には下記のものを含みます。
①アジア太平洋地域および中央アジア地域の国々の政府職員向けの、国際投資法およびサービス貿易協定交渉に関するトレーニングの実施
②政府調達協定(GPA)および経済連携協定の適用対象となる公共調達手続についての助言
③外国政府・国際機関と私企業との間の契約に関する主権免除または外交特権の問題についての助言
④私企業による月その他の天体における宇宙資源開発から生ずる国際法上の問題についての助言

西村あさひ参画前には、外務省に任期付弁護士として奉職し、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)、日EU・EPA、日ASEAN包括的経済連携協定、日豪経済連携協定、日モンゴル経済連携協定、日モザンビーク投資協定等、多数の投資関連協定の交渉、締結、国会承認手続を手がけておりました。

福嶋 美里

福嶋 美里 Misato FUKUSHIMA

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クロスボーダーM&A、海外との取引を含む一般企業法務に多数関与。国内事業会社によるアウトバウンド案件においては、クライアントのニーズに合ったサポートを行うべく、現地法律事務所との緊密な連携とクライアントへの丁寧な説明を尽くす。また、エネルギー分野の事業会社の案件を、出資プロジェクトから日常的な取引、新規サービス開発のサポートまで幅広く担当。出向中は、電力・ガス取引及び燃料トレーディングに関するアドバイスの提供、国内洋上風力発電等の再生可能エネルギープロジェクト及び新規事業開発案件への関与のほか、独禁法コンプライアンス対応も担当。大手企業の内部通報対応にも継続的に関与し、案件処理及び当事者の処遇に対するサポートを行う。