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| 企業法務とは | ||||
| 知的好奇心が旺盛であること | ||||
| パラリーガルがかなりの主体性をもって関与する | ||||
| 弁護士からのコメント ~企業法務~ | ||||
昨今、大規模な企業買収や企業再編などの記事が新聞の紙面を賑わすことも少なくありませんが、私たちの仕事では、このような世間の耳目を集める大型案件に携わる機会が多く、それが私たちの仕事の大きな魅力の一つといえます。 ある企業買収案件を例に、私たちの業務内容の一端を紹介しましょう。 一つの案件が持ち上がると、買収の対象となる会社の企業価値等を把握するために、対象会社のさまざまな問題点を法的観点から検討するデュー・ディリジェンスと呼ばれる事前調査が行われることがあり、対象会社の議事録、契約書、不動産等の資産状況の確認や、担当者へのインタビューなどを行います。
また、対象会社が行っている事業の業界の状況や各種の業法の調査をはじめ、案件を処理するために必要な論点に関する法令や判例の調査なども、私たちの重要な業務の一つです。法令や判例等を調査するため、事務所内には各種の図書や法令集、判例時報や判例タイムズといった判例雑誌などが備えられ、また、インターネット等を利用して調査することもできます。 |
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企業法務の業務に携わるパラリーガルとして特に必要な資質としては、事務所スタッフとして求められる協調性や業務処理の正確性等の資質が必要なことはもちろんですが、多分野に渡る法律的知識や法改正への関心(知的好奇心)が挙げられます。
弁護士からの指示を理解し、的確に業務を行っていく上で、法律的知識や時事など幅広い知識が必要となってくるため、知的好奇心が旺盛であることが必要です。また、基礎知識のみで満足することなく、最近目まぐるしくなされている法改正の状況についても常にアンテナを張っておくことも重要です。 その他、渉外案件を扱っているため、英語の資料を読み、英語で議事録などの書類を作成する能力が求められます(英語力)。 |
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「コンプライアンス」が重視されるようになり、企業活動において法律事務所(弁護士)のニーズがこれまで以上に高まる中、私たちの業務もその重要性が増すと同時に、クライアントも多様化しており、業務内容は拡大する傾向にあります。
これらの業務は全て弁護士の監督の下で行われますが、案件によってはパラリーガルがかなりの主体性をもって関与することになります。この点が大変なところであると同時に非常にやりがいを感じるところでもあるといえます。 そして、私たちの職場は、性別や上下関係に縛られることなく自由に議論や提案ができる雰囲気があり、皆明るく、お互いに情報提供やサポートを進んで行うなど、とても働き易い環境にあります。 このような企業法務の仕事に興味があり、様々な企業の多様な法律業務に深く取り組んでいくことで、自分自身のパラリーガルとしての可能性を活かしたいと思っている方、是非、私たちと一緒に働いてみませんか。 |
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私は直ちに、同案件について補助してくれているB弁護士(アソシエイト)に、これらのドラフトのチェックの進め方を検討するよう指示した。B弁護士は、チェック対象のドラフトにざっと目を通したのち「正直、余り出来がよくありません。」と報告してきた。この手の書類のチェックに当たっては、新株発行に関連する会社法諸規定との適合性、優先株式に関する会社法の細部にわたる規定や解釈論の知識に加え、類似事例との比較チェックや、商業登記法上の問題点など、実務的な様々な知識やノウハウを総動員し、注意深くこれを行う必要がある。 勿論、B弁護士もその資質は十分にあるが、B弁護士にはその日の日中に交渉した資本業務提携契約のリバイズ版の作成にも取り掛かってもらう必要がある。新株発行関連の書類チェックについても、たとえ細かな問題点でも、見落としてしまうと、会社法上の手続きの瑕疵となり、発行する新株の有効性にも影響が出かねない。 そこで私はB弁護士と相談し、企業法務担当のグループリーダーであるパラリーガルCさんに連絡し、「優先株式の発行に関する一連のドラフトを至急チェックする必要があるのですが。」と応援を頼む。Cさんは「了解しました。直ちに適任者を手当てします。」と応答。数分後、Cさんから、この分野における経験豊富なパラリーガルのDさんが担当となった旨の連絡を受ける。Dさんなら信頼して一連の書類のチェックを頼むことができる。早速、B弁護士とDさんとで内部会議を開いた。 私は、事案の背景から説明を始めた。実務案件の処理においては、案件自体をその背景から把握しておくことが非常に重要である。私としても、西村あさひの弁護士として、この辺を非常に大切にしており、Dさんの書類チェックのために有益と思われる背景事情、案件の特質、法律的に留意すべき点など、丁寧かつ端的に説明を加えたうえで、Dさんへの指示内容と重要性を確認して内部会議は終了した。 翌日の午前中、B弁護士の契約書リバイズ版をレビューしていると、Dさんからも発行関連の修正コメント入りドラフトが所内メールで送られてきた。早速、開いてみる。簡にして要を得た修正が赤色で画面上の文書に表示される。私は、「これでデッドラインに間に合うぞ。」と内心胸をなでおろしながら、プリントアウトし、確認のためのレビューをする。細かな点でいくつか修正を加えたうえで、11:48am、コメント版としてX社宛て電子メールの送信ボタンを押した。 * * * * * * 数週間後、案件は無事完了した。X社がY社に発行した優先株式の登記も済み、提携業務もスムーズに滑り出したようである。ある晩、この案件の関与弁護士、パラリーガル、秘書などに声をかけ、打ち上げの席を設けた。宴も進んだころ、私は、改めて、Dさんに対し、あの緊急ドラフトチェックへの対応についての感謝の言葉を贈った。と同時に、「やはり、うちのパラリーガルは、事務所が提供するリーガルサービスの一端を担う無くてはならない存在だ。」との認識をさらに強めたのであった。 |
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